構造特徴・概要 |
上端が尖る不正形の自然石を用いた馬頭観音像塔である。基礎は、平面方形で側面には加工痕が明瞭に残る。塔身は正面下半分に枠を設け「馬頭観世音」と彫る。蓮華座を線刻で表現している。上半部に荒く鑿痕が残る龕を設け、半肉彫の三面二臂の馬頭観音を彫る。真手は胸元で印を結び、脇手は左上より宝珠と思われる持物を、右上は斧を持つ。正面の頭部に馬頭を頂いている。塔身正面左右両側に矢穴(横6cm×深7cm)がある。 |
現状 |
大きな破損・欠損はない。基礎と塔身はコンクリートで補強されている。 |
規模 |
【全体規模】高:140.0㎝ 幅:48.0㎝・ 奥:39.0㎝ |
銘文 ※1、※2 |
【正面】 明治十年 馬頭観?音 丑正月廿七日
【右面】 施主 山﨑弥太ヱ門 |