地蔵菩薩像塔
じぞうぼさつぞうとう

資料解説

永正8年(1511)の建立年号がある地蔵菩薩坐像を彫る方柱塔です。現在は六地蔵の笠が組まれていますが、本来は屋根型のものが付くと考えられます。現在神埼市内で最古の年号を持つ石塔です。

speaker_notes基本情報

資料の分類 歴史文化遺産 > 建造物・石造構造物 > 信仰関係石造構造物 > 石像・像塔 > 菩薩
名称 地蔵菩薩像塔(じぞうぼさつぞうとう)
所在地
場所
年代 室町 永正8年 (1511年)
年代根拠 銘文による
指定区分 --
資料番号 4348

speaker_notes詳細情報

構造特徴・概要 現状、断面長形状の方柱塔と六地蔵の笠が組まれている。塔身は、一石造りで上半部に長方形の龕を設け、反花座と蓮華座が付く地蔵菩薩坐像を肉彫りする。反花座は方形状でわずかに連弁と思われる文様が確認できる。蓮華座は単弁の蓮弁と間弁を廻らす。蓮華座上に結跏趺坐に足を組む地蔵菩薩像が彫られる。剃髪で衲衣を纏い胸元で印を結び、丸みを持った宝珠と思われる持物を持つ。反花座直下の中央に「卍」を線刻し、その下位に横方向区画線がある。横線会は、埋没して詳細は不明である。左右側面に年号と人名が刻まれている。最上部は、龕の上端部の枠はなく、地蔵の頭頂部で切れている。現在は六地蔵の笠が組まれるが、本来の組み合わせではないと思われる。
建立年号は、永正8年(1511)で、神埼市内で最も古い年号を持つ石塔である。
現状 破損・欠損はない。
背景・由来・伝承
特記事項
規模 【全体規模】高:77.0㎝・ 幅:28.0㎝・ 奥:28.0㎝
材質 安山岩
製作・建立者
祭・行事
祭神・宗派
銘文

※1、※2

【塔身右面】
 ?永正八年辛未十月吉(日)

【塔身左面】
 藤松菴誌■

※1 実際は、多くが縦書きですが、都合上、90度回転させて横書きで表記しています。
※2 ■で表記されている文字は、調査では判明しなかった文字です。

place位置情報

位置情報はありません。

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