構造特徴・概要 |
基壇・基礎・竿・蓮華座・塔身で構成される。基壇は、現状煉瓦で構築されている。基礎は、平面方形で上半部に単弁で子葉が付く反花がを廻らす。蓮華座は、平面円形で単弁の連弁を魚鱗葺され間弁が付く。竿は、方柱形で正面に花頭文様の額を設け「三界萬霊」と彫られる。右側面に年号と施主名が刻まれる。塔身は、舟形光背が付く厚肉彫りされた立像の地蔵菩薩像である。光背上端部は欠損している。剃髪で衲衣を纏い、足元の衣の表現は線刻気味で彫られている。右手は胸の位置で錫杖を持つ形に、左手には欠損するが宝珠を掲げるものと思われる。現在、前面に一体の地蔵菩薩が祀られている。 |
現状 |
光背上端部と左手部を欠損する。挌部位の接合部はコンクリートで補強されている。 |
規模 |
【全体規模】高:142.5cm・ 幅:47.0cm・ 奥:41.0cm |
銘文 ※1、※2 |
【柱左面】 三界萬靈
【柱右面】 施主中■■ 宝暦三酉年七月吉日 |